吐き気がするほどつらい肩こりに効果抜群な4つの解消法

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hakike

吐き気がするような肩こりに悩まされていませんか? 肩こりだけでも辛いのに、吐き気までするようでは仕事や家事をする気などなくなってしまいますよね。

この記事では辛い肩こりに効果を発揮する、4つの改善テクニックを紹介していきますので、積極的に試してみてください。

また、肩こりが吐き気をともなうまで悪化するメカニズムと、普段からのこまめなケア方法も紹介していきます。

なお、こちらで紹介する改善法を続けても症状が良くならない場合は、なんらかの病気にかかっている可能性もあります。その場合の病院選びについても解説しています。

1.肩こりによる吐き気を解消するためには

肩こりが吐き気をともなう場合、硬くなった筋肉が血流を悪くし、老廃物がたまることが原因です。よって血行を良くすることで、吐き気の改善に期待できます。

1-1.肩や背中、首の筋肉の緊張をほぐす

メインの改善法です。この部分の筋肉が緊張することで血流が悪くなることが肩こりですから、積極的に筋肉を動かすことで改善を試みます。また漢方薬を飲むことも補助的な効果があります。

1-2.眼の疲れをとる

眼が極度に疲れることで全身が緊張して血行が悪化し、吐き気がするほどひどい肩こりにつながることがあります。改善法としては、目を酷使しないことにくわえ、眼を温めることも効果的です。

1-3.精神的な負担を和らげる

精神的に不安定だったり、ストレスがたまることで、血行が悪くなることもあります。ストレス解消が肩こり、吐き気改善に効果があります。

1-4.他の病気が原因であれば通院・治療する

別の病気が原因で肩こりと吐き気が発生している可能性もあります。この記事で紹介している改善法に効果が見られない場合、病院の診察を受けましょう。

2.肩の筋肉をすぐ柔らかくできる4つの方法

現役作業療法士が臨床経験から効果があると太鼓判を押す、一人で簡単に試せる4つの解消法を紹介します。これらの解消法は、

  • 短時間でできる
  • さほど場所をとらない
  • 簡単にできる

というメリットがあります。吐き気をともなうひどい肩こりにお悩みなら、まずはこれらを試してみてはいかがでしょうか。

2-1.【筋弛緩法】どんな場所でも1セット約20秒で完了

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アメリカの生理心理学者エドモンド・ジェイコブソン医師によって発見された、筋肉の緊張と弛緩(ゆるむこと)を繰り返すことによって全身をリラックスさせる方法です。場所も時間もとらずに、高いリラックス状態を得られます。やり方も簡単で「力をギュッと入れて、フ~っと力を抜く」だけです。

文典:ストレスに強くなる方法

筋弛緩法の手順

  1. 全力ではなく、70~80%程度の力で、ギュッと全身の筋肉に5~8秒間ほど力を入れます。
  2. その後、スッと力を抜き、10秒ほど脱力します。

2が特に重要で、この時にいかにリラックスできるかがポイントです

2-2.【肩甲骨ほぐしストレッチ】肩甲骨を動かして周囲の筋肉をほぐす

肩甲骨は鎖骨とつながっている以外は、筋肉の中に浮かんでいるような位置にあります。そのため広い範囲で肩の関節を動かすことができるのですが、その分支えている筋肉への負担も大きくなり、この部分が緊張することで肩こりを引き起こしやすくなります。

肩甲骨ほぐしストレッチの手順

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文典:美永遠

  1. 肩甲骨を狭めていくイメージで、息を吸い込みながら両肘を後ろに引く
  2. 肩甲骨を開いていくイメージで、息を吐きながら両腕を前に出す

2-3.【脊椎ストレッチ】硬くなった脊椎を伸ばす

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肩こりの原因の一つに、姿勢が悪いことで「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん・背骨から腰骨まで、背中の中心部を縦に細長く走っている筋肉)」が固くなってしまう症状があります。 ストレッチポールを使ってこの脊柱起立筋を伸ばすことで、効果の高い肩こり対策(=吐き気の解消)になります。

ストレッチポールがない場合、バスタオルをぐるぐる巻いてロール状にしたものでも代用できます。

文典:ストレッチポール公式サイト

脊椎ストレッチの手順

1.ストレッチポールに仰向けに乗り、左右に身体を動かして背中をぐりぐり伸ばします。

2.慣れてきたら両手を天井方向に垂直に伸ばし、体だけでバランスをとるようにすると効果的です。

2-4.【薬の服用】副作用の少ない漢方薬で解消

肩こりによる吐き気が辛いなら、薬を補助的に使うのも一つの手です。しかし、肩こりに効くといっても病院で処方されるような薬は副作用が怖い…そんな方には副作用の少ない漢方薬がおすすめです。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

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肩こりによる吐き気やめまい症状に効果的な漢方薬。

文典:クラシエ

葛根湯(かっこんとう)

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こわばっている肩の筋肉や頭痛の症状に効果的な漢方薬です。

文典:クラシエ

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

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肩の筋肉に触ると硬かったり、もまれると痛い場合に効果的な漢方薬。

文典:クラシエ

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

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肩の筋肉がかちかちに硬いものの、もめば一時的には楽になるくらいの症状に効果的な漢方薬です。

文典:クラシエ

3.吐き気がするほど肩こりが悪化する要因

肩こりから吐き気につながる要因の多くは、肩周囲の血流障害によるものです。肩周囲の血流障害は、肩の筋肉の緊張状態が続いて乳酸が溜まり、硬くなった筋肉が血流を圧迫して発症。その結果として吐き気が生じます。

ここでは肩こりの症状を深刻にする4つの要因について解説していきます。

3-1.悪い姿勢が要因|猫背は肩への負担大

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猫背のような肩に負担がかかる姿勢を続けることで、肩こりがひどくなる場合があります。PC作業の多いデスクワークの方にこの傾向が見られます。猫背の解消法は『筋肉を動かすことが大切!猫背を治す3種類のかんたん体操』をご一読ください。

文典:日本経済新聞

3-2.眼の酷使が要因|長時間の酷使から肩こりに

俗にいう『眼精疲労』からくる肩こりです。眼を酷使すると体全体の緊張が高くなってしまい、肩周囲の血流障害が起きて、吐き気をともなう肩こりになることも。こちらも、パソコンや本を長時間見続ける、デスクワークの方に多いです。

気になる肩こりの三大原因!その解消法もあわせてチェック』に眼精疲労のメカニズムと解消法が紹介されています。

3-3メンタルの不調が要因|自律神経の不調が血流障害に

「自律神経失調症」という病気につながるのですが、ストレスなどによるメンタルの不調から自律神経の不調を起こすと無意識で体の緊張を高めてしまい、その結果として血流障害が発症して、吐き気をともなう肩こりになることがあります。

3-4.他の病気が要因|重篤な病気の可能性あり

吐き気をともなう肩こりには、大きな病気の前触れなこともあるので注意が必要です。この記事で紹介した4つの解消法を試してみても、全く治らない、明らかに体調がおかしい場合はすぐに医療機関で受診を!

診察の基準は4.何をやっても改善しない場合は病院へで解説しています。

≪肩こり症状がみられる主な疾患≫

  • 心筋梗塞
  • 高血圧
  • 肺がん
  • 胃潰瘍
  • 糖尿病
  • 頸椎椎間板ヘルニア

4.肩こり予防策|日頃の細かなセルフケアで改善を

4-1.ストレッチ

肩こりによる吐き気の症状は主に血流障害が原因なので、普段から筋肉の柔軟性を高めておけば血流障害を防ぐことができます。上述した筋弛緩法や肩甲骨体操などを積極的に行ない、普段から肩をこわばらせた状態を短くしておきましょう。

4-2.ストレスケア

体とメンタルは相関性があることから、日常的に自分のストレスケアをしておくことで肩こりをはじめとする症状の緩和を図ることができます。ストレスの原因を解消するのは根気と時間がかかるため、まずは受けたストレスを溜め込まずにすぐ発散することが大事。自分なりのストレス解消法を見つけて上手くストレスと付き合いましょう。

≪ストレス発散方法の例≫

  • 大声で歌う
  • 紙に書き殴る
  • 運動する
  • なにかを壊す
  • 親しい友人と過ごす
  • 部屋の掃除

文典:せせらぎメンタルクリニック

4-3.自律神経のケア

ストレスケアとも関係が深いのですが、普段から自律神経の不調を招かないような生活をすることも必要です。バランス良い食事、十分な睡眠、適度な運動などは自律神経を整え、それがストレスケアにつながり、結果肩こり予防にもつながります。

5.何をやっても改善しない場合は病院へ

5-1.肩こり改善のためには何科に行けばよいか?

ここまでで解説してきた改善法を行っても効果が出ない場合は、病院での診察をおすすめします。とはいえ、病院の何科に行けばいいのか分からない人は多いと思います。まずは、

  • 肩こりのみ:整形外科へ
  • 肩こりと他の症状(吐き気や手のしびれ、頭痛など)がある:脳神経外科か神経内科へ

と、大きく二通りに分けて考えてみてください。

すでに解説してきたとおりに肩こりの影に重大な病気が隠れている場合があり、病気が進行すれば重篤な状態になってしまう可能性もあります。ちょっとでも違和感を感じたり、吐き気が止まらないようなら積極的に病院へ行ってください。

5-2.肩こりの診察を受ける際の注意点

医師が確実な診断をするために、しっかり症状を伝えられるように日頃の症状を覚えておきましょう。具体的には、

  • どの部位に、どんな症状があるか?
  • 症状が悪化するとき、調子の良いとき
  • 原因の心当たりと、いつからか?

などです。詳しくは『肩こりはどの病院に行けばいい?病院での肩こり治療方法』で解説しています。

6.まとめ

肩こりといえど、それが原因で吐き気やめまいなどの症状が出てくると、仕事など日常生活へ支障をきたしかねません。ここで紹介した4つの解消法を行なうとともに、普段から予防を心がけ、なるべくひどい肩こりを起こさないように注意することが大事です。

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