坐骨神経痛|足(足首)の痛みの原因や症状、治療法について

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1、その症状、坐骨神経痛かも?!

足の特定部位や全体に原因不明の痺れがある、疼痛が治まらない、なんだかぴりぴりとした感覚が常にあるなどの症状に悩まされていませんか?もしかしたらこれらの足の不調、実は坐骨神経痛かも知れません。

坐骨神経痛という言葉、きっと一度は耳にしたことがあると思います。しかし一方で、坐骨神経痛がいったいどのようなものなのかをきちんと理解している、という人は少ないのではないでしょうか。痛みや不調を取り除こうと思ったらまずはそれ自体を詳しく知ることからはじめなければなりません。この記事を通して自分が抱えている不調の正体を見極めましょう。

足首が痛い女性

まず皆さんに知っておいてもらいたいのは、坐骨神経痛とは症状であって疾患名ではない、ということ。だから「坐骨神経痛が原因で足が痺れて」という使い方は間違いです。後ほど詳しく説明していきますが、ざっくり言うと坐骨神経の異常が原因で起こる痛みの症状を総称して、坐骨神経痛と呼んでいるわけです。

坐骨神経痛の代表的な例としては冒頭で挙げたものをはじめ、氷をあてられているかのような冷却感や焼けるようなチリチリとした痛みを感じる灼熱感、症状が進むと立っていられないほどの激しい痛みなどがあります。ただこれらは一例であり、坐骨神経痛には書ききれないほどの、それこそ十人十色の症状が現れます。

The doctor is examining the legs of a man

坐骨神経痛は原因の特定が困難な場合が多々あります。というよりも半数以上は明確な原因が特定できません。それは病院にいった場合も同様です。MRIやCTその他判定テストは実施するのですが、それによって一発で原因が判明するのはレアケース。ほとんどの場合は投薬やリハビリによって症状の緩和を図っていきつつ、経過を見ることになります。また原因がはっきりしている場合でも、初期段階で外科的治療に踏み切ることはそうありませんので、こちらも投薬やリハビリがメインとなります。つまり坐骨神経痛というのはお医者さんにかかったからすぐ全快、というようなことはなく、長い目での治療が必要になります。

2、坐骨神経痛の痛みの原因とは?

この章ではそもそも坐骨神経痛はなぜ起こるのかということを解説していきます。先ほどちらりと書きましたが、坐骨神経痛の原因は坐骨神経の異常です。

背骨は体を支える役割ともうひとつ、頭部から伸びている神経を守るという役割も担っています。背骨には脊柱管という細い管があり、その中を神経叢という神経の束が通っているのですが、その神経叢の中でも腰から足までという人体の中で最大の長さを誇るのが坐骨神経なのです。

男性人体模型

そして今回問題になっている坐骨神経痛というのは、この坐骨神経が何らかの理由により干渉を受けることによって生じる痛みの総称になります。ただ坐骨神経が受けている干渉の原因を特定するのが非常に困難なため、痛みの原因がわからないことが多いのです。考えられる可能性の中では腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアなどが代表例ですが、中には腫瘍ができたことによって神経が圧迫されていた、なんてパターンもありえますから、決め付けは禁物。アルコール依存症や糖尿病などが原因で坐骨神経に過度のストレスがかかり坐骨神経痛を発症することもあるので、日ごろからの生活態度を改善することも大切です。

参考までに腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアについて簡単にご説明します。腰部脊柱管狭窄症は加齢とともに狭窄管が狭くなってしまうというもの。腰部椎間板ヘルニアは、背骨は椎体という骨と椎間板というクッションの役割を果たす部分が交互に並ぶ形になっている、この椎間板の中にある髄核というゼリー状の部分が何らかの原因により飛び出してしまうことをいいます。高齢者の坐骨神経痛の大半は腰部脊柱管狭窄症で、若者の坐骨神経痛の大半は腰部椎間板ヘルニアが原因ではないかといわれています。

3、痛みの解消の基本は投薬とリハビリ

坐骨神経痛のアプローチとしては、現在さまざまなものが考案されていますが、先ほども書いたようにまずは投薬とリハビリによるものがメインになってきます。投薬では痛み止めの薬が主ですが、場合によっては筋肉の緊張を和らげる筋肉弛緩剤や血流を促進する薬を投与することもあります。リハビリではストレッチなどの運動やマッサージを行うことによって症状の緩和を図っていきます。

Physical Therapist being treated women

これで痛みが治まるないしは和らぐのなら問題ないのですが、これらの治療ではなかなか効果が現れないこともあります。そんなときにはブロック療法がとられます。これは局所麻酔によって神経を麻痺させて、痛みを感じなくさせる(ブロックする)というもの。ブロック注射とも呼ばれますね。ただこれは根本的な治療ではなくあくまでも痛みへの対処療法になりますので、ほかの投薬やリハビリ療法と併せて行うことになります。これらを続けても成果が出なく、また症状が進んで痛みが耐え難いようなものになると、最終手段として手術という選択がなされることもあります。この手術とは坐骨神経痛の原因、腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアに対する手術ということになります。あてずっぽうで手術をするわけにはいかないので、手術をするのは原因を確定させてからです。なので初期段階から手術を検討するようなことはほとんどありません。

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