整体や鍼灸で不妊を治せる?骨盤矯正やその効果とは?

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妊婦には基礎体温の上昇が欠かせない

不妊は病気ではありませんが、治療を行ってもなかなか妊娠しない、どうやったら妊娠できるのかわからない、不妊治療に疲れてしまったなど、深刻な悩みを抱えている夫婦も少なくありません。不妊については、いろいろな情報が溢れていますが、どれが自分に合っているのかわからないまま、混乱してしまうこともあると思います。

女性

子宝に恵まれるためには、何が必要なのでしょうか。

それは「妊娠しやすい体をつくること」です。

そのひとつが基礎体温です。赤ちゃんがほしいと思ったら、まず基礎体温をつけることをおすすめします。基礎体温には、ホルモンバランスや卵巣の機能など、妊娠にかかわる重要な情報がつまっています。

・排卵日

・低温期、高温期の体温と日数

・低温期と高温期の温度差

・卵胞ホルモン、黄体ホルモンの分泌状況

・排卵の有無

・卵巣機能の状態

・黄体機能不全などの状態

基礎体温をつけることで、こんなにたくさんの情報を得ることができ、自分の体の状態を知ることができます。そこに妊娠しやすい体になるための治療ポイントや対処法などのヒントがあります。では妊娠しやすい基礎体温の条件とはどのようなものでしょうか。

・低温期から高温期への移行が3~4日かかる日

・排卵日の前後、5~10cmくらいに伸びるおりものが増える

・高温期が10~14日ある

・生理周期が30~34日

・低温期が13~15日前後ある

これらの条件が揃っていれば、より妊娠しやすい状態にあるといえます。

足・温度計とハートを持つ女性

また妊娠するための体質改善でもっとも注目するべきことは、「血流をよくする」ことです。冷えやストレスなどが日常的になっていると、血流を悪くしてしまい、妊娠する力も低下してしまいます。血流はあらゆる臓器に酸素や栄養素、ホルモン、免疫物質を運び、二酸化炭素や老廃物を運び出しています。子宮や卵巣が働くために不可欠な物質を供給する役目も持っていますから、血流が悪くなれば生殖器官の働きも低下し、妊娠しにくい状態になってしまいます。卵巣の血流量が多いほど、卵胞の発育がよくなったり、排卵誘発剤の効き目が上がったりし、また、子宮の血流量が多いほど着床環境もよくなるとされています。

不妊の原因には整体や鍼灸で改善可能なものもある!

肩こりや腰痛、冷え性など体の不調を感じたとき、整体や鍼灸を受けたことがある女性も多いと思いますが、実は不妊についても、専門に行う整体院や鍼灸院などが増えてきています。不妊の原因はひとつではありませんが、整体や鍼灸で改善できるものもあるということです。病院での不妊治療に頼らず、自然な妊娠を促す効果も期待できるということで、整体・鍼灸による改善は今注目を集めています。

Fatigue of foot

整体・鍼灸などで行う治療の基本は、「母体の健康を整え、自然に赤ちゃんを授かる」ことです。まずは母体としての女性の体の不調を取り除き、体全体を整えることから始めます。

一般的な不妊病院では、妊娠だけを目的とする治療が行われますが、整体・鍼灸では、自然の摂理に即した、体にも心にもやさしい治療を受けることができます。こうした不妊治療に特化した整体院・鍼灸院では、子宮機能や卵巣機能を高めるための施術が主体となっており、強い誘発剤の多用により採卵が困難になったり、卵の質が低下したりなどの悩みにも、的確に応えることができるというメリットがあります。もちろん、施術を受けたらすぐに妊娠するというわけではありません。整体・鍼灸によって、妊娠しにくい体(体調)を改善することで、妊娠への準備を整えていくというイメージでとらえるとよいと思います。

◎鍼灸、整体で改善できること

女性のお腹

鍼灸では鍼と灸で、整体では筋肉や骨へのアプローチで、子宮や卵巣への血流の改善、冷えの解消、ホルモンバランスを整えることができます。肩こりなどの不調を取り除き、免疫を改善して生殖機能を高めるのです。

また、整体で行われる骨盤矯正と不妊体操では、鍼灸でアプローチすることが難しいとされる骨盤の歪み、子宮や卵管のねじれなどを解消。骨盤内臓やお腹の血流を促す効果が期待できます。

◎鍼灸、整体の選び方

どちらが合うのかは個人差があるので、一度経験してみるのがよいと思いますが、一般的な傾向として、長期に渡る不妊治療経験者や、不妊兆候の多い女性の場合は、全身をしっかり整えることができる整体のほうが、鍼灸より効果が出やすいといわれています。両方を行っている治療院であれば、最初にどちらが自分に合うのか、専門のセラピストに相談してみるとよいでしょう。

◎不妊専門の治療院が身近にない場合

一般の鍼灸院や整体院でも診てもらえますが、その際には注意が必要です。なぜなら、不妊治療についての知識を持つセラピストはまだ少なく、不妊治療中の患者さんに合わない治療法が取られてしまう恐れもあるからです。不妊治療(高度生殖医療)の専門家であれば、どんな薬を飲み、どのような治療を受けているのか、体の状態などを問診で判断できますから、個々の患者さんに合った治療法を行ってくれます。特に現在病院で不妊治療中の人は、多少遠くても、不妊専門の治療院を選んだほうが安心です。

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