妊婦に起きる坐骨神経痛の原因と治療法とは?

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妊婦のあなたは今、腰やお尻、太ももの裏、ふくらはぎにかけて痛みを感じているのかもしれません。

妊娠中は、お腹がどんどん大きくなるために、重さによって腰に負担がかかり、腰痛を起こすことがありますが、場合によっては、坐骨神経が圧迫されることによって、坐骨神経痛を起こすこともあります。
もちろん、圧迫の度合いは赤ちゃんが大きくなればなるほど強くなるため、症状はお腹が大きくなればなるほど、症状はどんどん悪化してくことがほとんどです。

そこで、今、坐骨神経痛が疑われる妊娠中のあなたへ、その原因や治療法、自宅できる対処法などをご紹介します。

1.私は坐骨神経痛?妊婦向けのセルフチェックリスト

お腹が大きくなったとき、ある日突然激しい痛みが、腰やお尻、足に走るという妊婦の方は多いようです。この場合、坐骨神経痛が疑われます。
詳しく症状をチェックしてみましょう。

●腰だけでなく、お尻、太もも、すね、ふくらはぎ、足まで、下半身全体に鋭い痛みが走る
●お尻、太もも、すね、ふくらはぎ、足のいずれかの一部に痛みやしびれ、違和感がある
●座っていると、お尻がしびれて痛み、座り続けるのがきつい
●仰向けに寝ている状態でも、お尻や足に痛みを感じる
●靴下をはく仕草がつらい
●基本的に同じ姿勢を長時間続けた後に症状が出る

これらの症状に思い当たる節があれば、坐骨神経痛の可能性があります。

2.妊婦に起きる坐骨神経痛の治療・対処法

妊婦が坐骨神経痛を患った場合、どのような治療や対処法がふさわしいのでしょうか?治療や対処法にまつわる疑問を解消していきます。

2-1.治療・対処法

(1)どうしたら治るの?

坐骨神経痛の兆しがある場合、まず生活上の姿勢改善などの指導を受けることになります。長時間同じ姿勢でいるのを避けたり、良い姿勢を保ったりすることがポイントです。

また、痛みがある場合、痛みを抑える方法が取られます。
痛み止めとして鎮痛薬を処方されるのが一般的ですが、妊婦の場合、胎児に影響があるため、薬物よりは、ビタミン剤などが処方されることが多いようです。

(2)湿布はNG?

病院によっては、湿布が処方されることがあります。しかし、湿布薬のインドメタシン、ケトプロフェンなどは薬剤なので、皮膚から浸透し、血液中に移行することで胎児にまで薬物が回ってしまいます。自己判断での使用は避け、病院で処方されたら医師に安全性を尋ねてみましょう。

(3)自宅でできる対処法は?

自宅では、次のような方法で痛みを軽減することができるといわれています。
無理のない範囲で行ってみましょう。
ただし、痛みは強い場合は、必ず先に医療機関を受診してください。

●ストレッチをする
痛みを感じない程度に、ストレッチで筋肉をほぐしましょう。

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出典:実際

1.仰向けに寝て膝を立てる
2.左右に膝を倒して痛みが出ないほうに横向きに寝返りを打つ
3.横向きのまま、両膝を曲げたり伸ばしたりする(3回ほど)
4.膝を伸ばしたまま仰向けに戻る
5.反対側も同じように行う

文典:いろどり整骨院

●骨盤ベルトをつける
骨盤ベルトをつけると、骨盤がしっかりと固定されるので、痛みが楽になることがあります。

トコちゃんベルト
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出典:トコちゃんドットコム

●腰やお尻を温める
患部を温めると症状が和らぐといわれています。
お風呂にゆっくりつかったり、使い捨てカイロで温めたりしてみましょう。

●お尻をマッサージする
旦那さんや家族にお尻をマッサージしてもらってください。
痛みが和らぐことがあります。

2-2.病院で治療する

坐骨神経痛が疑われた場合、まずは今かかりつけの産婦人科の先生に相談しましょう。場合によっては、整形外科を受診することも考えられます。

整形外科は、次のページから検索することが可能です。

日本整形外科学会

ここカラダの整形外科検索

3.まとめ

妊娠中に体に痛みが生じると、とても不安になるものです。しかし、坐骨神経痛は、他にも多くの妊婦たちが経験しているものです。セルフケアを続けていたら、いつの間にか治っていたという人もいますので、軽度の場合は、セルフケアを行ってみましょう。

また、痛みが強い場合は、放置せず、一刻も早く行きつけの産婦人科や整形外科へ相談しましょう。

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